こんにちは!
sakuです。
ソフトシンセって、どれを選べば良いか悩んでいる人も多いと思います。
なぜ迷うかというと、、、ほとんどのシンセ紹介サイトで、シンセ音源の使い方の解説が間違っているからですね。
「プロの現場では、そんな使い方してないぞ!?」と突っ込みたくなるものばかりです。
なぜ間違いが多いのかと言うと、、、シンセ音源を全然使いこなせていのに下手にレビューを書くからですね。
シンセ音源って、使い方を間違えると本来の力を10%も発揮することができないんです。
そんなのフリーの音源でもできるでしょって思います。
アマチュアとプロの違いは明確で、シンセの本来持つ能力をどのくらい引き出せるかがプロとアマの差だと思ってください。
今回は、しっかりとシンセ本来の力が発揮できるように、おすすめシンセを紹介したいと思います。
まず、その為にはしっかりとシンセの知識をつけないといけないので、できるだけ最初から全部読み進めてくださいね。
ソフトシンセとは?
まず、「シンセ」とは”シンセサイザー”の略で、電子工学的な手法を使って、音を合成してつくり出せる楽器のことです。
まずは基礎知識だけ持っておいてくださいね。
ソフトシンセの種類
総称で”ソフトウェア音源”と呼ばれるものです。
主なもので言うと、およそ4つの方式に分かれています。
ウェーブテーブル方式
世の中のシンセの大半がこの方式で、サンプルした音データを、鍵盤で弾いた音の高さになるよう再生時間を変えながら再生しています。
シンセ(合成)といいながら、別の機械が合成した音を鳴らしているだけなんですね。
そして、テーブルに一覧表示された音源をクリックして、音データを切り替えると全く別の楽器の音に切り替わっていきます。
エレクトロ系やEDM系シンセもほとんどこの方式なので、生楽器をシミュレートした普通の”サンプリング”音源とカラクリは同じです。
いわゆる”プレイバックサンプラー”です。
この方式は大量のサンプルが必要になるので、数GBから、時には100GBにまで及ぶ大容量になることが多いです。
つまり、音を根本から変えることはできませんが、超一流のプロが作り上げた音をそのまま使えるので、クオリティが簡単に上がるところが大きなメリットです。
アナログモデリング方式(バーチャルアナログ)
正弦波、鋸歯状波、三角波、矩形波といったアナログシンセサイザーの発音システムを、デジタル処理でシミュレートした音源方式です。
アナログシンセの音合成操作と同じ手順で音作りが行えるため、ツマミなどを使った直感的な操作ができることが特徴です。
ですがシンセによって、かなりアナログの音に近い完成度の高い音源もあれば、操作方法だけアナログながら音はデジタルっぽいものもあります。
また、実際のアナログシンセは、故障や機械の熱などによる動作不具合が多かったのですが、デジタルでシミュレートするとそういうことが起こらないところがメリットです。
数十年も昔に大人気となった音の太い機種がシミュレートされていることが多く、今でも根強い人気がある方式ですよ。
混合されることが多いですが、生楽器をシミュレートした物理モデル音源とはまた別の方式です。
FM音源方式
これは、とてもわかりにくいと言われることが多い方式です。
基本波形の発振・変調をおこなうオペレーターと呼ばれるシステムを複数使い、アルゴリズムを変化させることによって倍音成分が変化し、音が変わっていく、、、という方式なのですが、正直僕もそんなにわかっていません笑
硬く抜けの良い音が作れるというイメージを持つだけで十分かと思います笑
ソフトシンセの使い方
ソフトシンセは、それ単体で動かすことはほとんどなく、VSTなどという規格でDAWからプラグインとして読み込ませることが大半です。
なので、今自分が使っているDAWのプラグイン方式を確認しておいてくださいね。
現在のプラグイン方式は90%以上がVSTとなっているので、良くわからない人は”VST”が使えるDAWを選びましょう。
シンセの潜在能力を引き出すコツ
良く間違っているのが、どのシンセがテクノ・EDM・エレクトロを作るのに適していますと書かれています。
もちろんそのジャンルに適したシンセは存在するので間違っていませんが、、、その認識ではソフトシンセを100%の力を発揮できません。
プロの現場では、驚くほどいろんな方式の音源を組み合わせていきます。
例えば、EDM系のシンセをアルペジエイターのようにバックに流しながら荘厳なオーケストラを編曲するとめちゃカッコいいですし、EDM系の楽曲でも生系アコギとの相性は抜群に良いです。
また、歌モノの編曲で、FX的な飛び道具として使ったり、バッキングを支えるパッド系などを何十種類も重ねている楽曲はほとんどです。
これだけ世の中のジャンルが複合している音楽シーンでは、ジャンルを限定したようなシンセの使い方をすると、クオリティは高くてもかなり工夫をしなければ古臭く感じになってしまうことがとても多いです。
とにかく、”ジャンルにとらわれない””ジャンルに限定されない”発想を持つことが、シンセの力を引き出すコツです。
初めての方は、まず1つ信頼できるシンセを持つことです。
そしてそのシンセでは表現できないことが増えてきたら2つ目のシンセを使うといった方法が成長への近道です。
おすすめシンセ音源一覧
名称 | メーカー | リリース日 |
NEXUS 3 | reFX | |
SYNTHMASTER | KV331audio | |
Spire | reveal sound | |
Omnisphere2 | spectrasonics | |
AURA | Vir2 | 2020年10月 |
Massive X | Native Instruments | |
FM8 | Native Instruments | |
Reaktor 6 | Native Instruments | |
Serum | xfer Records | 2016年2月 |
V Collection 7 | ARTURIA | |
Vintage Vault 3 | UVI | |
Synth Anthology 2 | UVI | |
largo | waldorf | |
Zebra2 | u-he | |
Repro | u-he | |
Diva | u-he | |
POSEIDON | VIRSYN | |
Avenger | Vengeance Sound | |
BLADE2 | Rob Papen | |
QUAD | Rob Papen |
おすすめシンセ音源
Nexus 3
とても懐かしく太いサウンドがするのがNexus 3です。
他のシンセサイザーは、最新のEDM系の即戦力な音を中心にライブラリの中に入れてきますが、Nexus 2ももちろんそういった音はありますが。
基本的にはプリセットでも十分すぎるほど良い音ですが、”midiでガッツリ操作すればより最強の音が出せる”というイメージです。
また、音の幅が広いわけではなく、「Nexusらしい音」がたくさん入っているので、個性がめちゃ強い音源と言って良いでしょう。
Nexus 3だけで楽曲を仕上げることも可能ですが、私は、生系楽曲や歌モノ楽曲にぶっとい芯のある中低域をプラスしたり、メインメロディにユニゾンさせて存在感を爆上げさせるといった、縁の下の力持ち的な使い方をしています。
また、Nexus 3最大の特徴は、後から購入して追加できるパッチサウンドのクオリティが抜群に高いというところです。
公式ホームページを見ると、大量の追加パッチサウンドがありますよ。
本体のライブラリも悪くはないですが、1パッチ数千円くらいなのでついついいろんな追加パッチを買いすぎてしまいます笑
特に、SuperSAW系の音では抜群の太さと存在感を示してくれるので、僕のスタジオではNexus 3がないととても仕事になりません。
なのでNexus 3は、本体に加え、あなたが希望する追加パッチをいくつか購入することによって最高の音源となっていきます。
自分の大好きな3大シンセのうちの1つです。
デモ音源
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SYNTHMASTER
僕の使っている3大シンセのうちの1つです。
このシンセのイメージは”美しい”です。
最近は、野太かったり野生的なゴツいEDM系の音が好まれる傾向がありますが、SYNTHMASTERもぶっとい音もありながら、”上品さ””気品さ”を感じます。
なので、SYNTHMASTERだけでなくNUXUSやSpireといったゴリゴリ系シンセと併用することでより最強の音源となってくれます。
また、加算合成、減算合成、位相変調、FM、パルス幅変調と音作りの幅が広く、いろんなサウンドを出すことができますが、インターフェースがちょっとわかりづらく、初心者にはちょっと難しいところだけがマイナスです。
僕も実はあまり使いこなせていないかも、、、です笑
ですが、プリセットだけでも十分すぎるほど戦力になるので、音作りが苦手な人でもすぐにクオリティの高い音を出せるのも特徴です。
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Spire
このシンセを聞いたときは、、、正直ビックリしました。
ソフトなのにこれだけぶっとい音がでるんだと感動しました。
スタジオにあるアナログシンセにまったく引けをとらないほどの厚みがあります。
サウンドもかなり前衛的で、幾何学的でテクニカルなバッキングや、壮大な近未来世界をイメージさせるパッド系など、即戦力プリセットがあふれているので、EDMを作るならこれは必須ですね!
最新のクラブミュージックを作るには最適で、アルペジエーターとリズムセクションを軽く音を並べるだけで、曲が出来上がってしまうほど完成度の高い音源です。
ですがそのまま使うと、Spire色が前面に出た楽曲が量産されてしまうため、その分いろんな工夫が求められるところがこの音源からの挑戦状と言ったようにも感じます。
また、Spireの太すぎる音と、荘厳なオーケストラ楽器やアコースティック楽器の相性はとても良く、”音源から楽曲の発想が生み出される”そんなことを改めて思い知らせてくれるシンセ音源だと思います。
作曲家を志すなら、絶対に持っておくべき音源です。
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Omnisphere2
シンセレビューの中で、以外に出てこないのが「Omnisphere2」です。
なぜこんな個性的ですばらしいシンセが思ったほど出回ってないのか不思議です。
このシンセ細大の特徴は「思った音がまず見つからない」ところです。
そう言われると「なんだか使いづらそう、、、」と思うかも知れませんが、全くそういった意味ではありません。
自分が想像できる以上の音がビックリするほど入っているので、特定の音を探すのではなく、いったいどんな音が鳴ってくれるんだろ?とワクワクするといったイメージです。
特にパッド系や映画音楽のような壮大な音が得意で、オーケストラのバックでOmnisphere2のパッドを鳴らすと、一気に空間の向こうで音が鳴ってくれるようになります。
普通じゃない音を探したい、壮大な音を探したい、自分の想像を超えた音を探したいと言う人には最強の音源となってくれます。
バイオハザードの楽曲制作時は最高の戦力となってくれました。
ただ、、、ちょっと高いところが難点ですが、それを大きく超えてくれる価値がこのOmnisphere2にはあります。
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AURA - ATMOSPHERIC DRONE BUILDER
映画のような壮大なアンビエントを作り出すために作られたソフト音源です。
4つの独立したサウンドエンジンと、中央のパッドをブレンドすることによって常に新しいサウンドを生み出すことができるとても、自由度が高いユニークな音源です。
これがあれば、最高のドローン、サウンドスケープ、パッドサウンドを思い通りに作り出すことができますよ。
2020年10月にリリースされたばかりの音源で、最新のシンセサウンドを手に入れることができるところもクリエイター心をくすぐりますね。
映画音楽やゲームサウンドを作っている人にはぜひ使ってみて欲しい音源です。
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Massive X
このシンセの名前を聞くと、真っ先に「個性的」「野太い」というイメージがあるのではないでしょうか。
まさに、個性的シンセの代名詞的存在で、太く攻撃的なベースや、鋭い抜けの良いリードなんてお手のものです。
あの中田ヤスタカ氏も使っていることで有名なので、エレクトロ系の音楽をするなら必須と言ってよいでしょう。
単体でも購入は可能ですが、Native Instrumentsの最新音源が詰まった「KOMPLETE」シリーズで購入することもおすすめです。
驚くほど音源が詰まっているのに、バンドルならここまでコスパよく買えるんだと驚きます。
予算に余裕があればぜひこちらの方も検討してみてくださいね。
単体では、現在はダウンロード販売にも対応されているようです。
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Reaktor 6
究極のシンセの作りこみを目指すなら、このソフト以外にありません。
Reactorは、オシレーターやフィルターなど、自分で作りたい音のためにパッチを組んで1からシンセサイザーを作っていくことができます。
なので、シンセのアルゴリズムなどを熟知している人で無いと、このアプリは全く意味を成しません。
ここまでマニアックなシンセは、、、20年たった今でも現れていません。
音作りを極めたい人、シンセを本気で勉強したい人にはめちゃおすすめです。
「Reaktor6」は単体では3万程しますが、68種類のシンセやエフェクトが入った「KOMPLETE 13」のバンドル版を買った方が圧倒的にお得なのでおすすめです。
デモ音源/価格をチェック
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FM8
FM方式の音源で、もっとも代表的な音源と言って良いででしょう。
他のシンセよりも圧倒的に音が硬く、抜けがバツグンによいところが特徴のシンセです。
抜けが良いからといって他の音となじみが悪くなると言うことも無く、ソロでも使えますが、他のシンセと同じフレーズを重ねて使うなど使い道はとても多いです。
高音の美しいベル系を得意としながらも、低音を支える野太いベースは存在感がすばらしいですよ。
ですが、FMシンセシスは80年代に大流行しており、やや古く感じる音もあるので他のシンセとの併用で使うことをオススメします。
また、「Reaktor6」は単体では3万程しますが、68種類のシンセやエフェクトが入った「KOMPLETE 13」のバンドル版を買った方が圧倒的にお得なのでおすすめですよ。
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Serum
ウェーブテーブル方式の人気のあるシンセサイザーです。
ゴリゴリの攻めた音もありますが、どちらかといえばクールでドライなサウンドが特徴で、銃雲水にカッコいい曲を作りたい人にはおすすめです。
全体的にきれいにまとまって使いやすいのですが、個人的にはもっと個性があってもよいかな、、、という印象はぬぐえず、それだったらnexus、spire、omnisphereといったあたりを集めたいと思いました。
デモ音源
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V Collection 7
たくさんのシンセがバンドルされたマルチ音源です。
「ARP-2600V」「Prophet V」「Jup-8」といったアナログの名機を再現したものや、「Clavinet V」「wurli V」「Mellotron V」といったキーボードの名機に加え、デジタル技術を結集したデジタルシンセまで、20種類以上収録されています。
デモを聴いてもらったらわかるとおり、どれもクオリティが高いものばかりです。
日本では意外に使っている人が少ないので、これを使えば人と差別化できる可能性はありますね!
僕もひとつ前のバージョンを愛用していますが、いつでもワクワクさせてくれる音源たちです。
デモ音源
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Vintage Vault 3
65のインストゥルメントと、10000超のプリセットを持つモンスター音源です。
質感を重視したビンテージシンセやドラムマシーンが詰まっているクオリティの高い音源です。
なんと、使用ハードは250を超えているとか、、、
アナログシンセが大好きな人にはたまらない音源だと思います。
公式サイトでほとんどのインストゥルメントのデモ曲を聞くことができるので、気になる人はぜひ下記から飛んでいってみてくださいね。
デモ音源
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Repro
恥ずかしながら、このソフトシンセは名前を知りませんでした。
でも、本当にこれは名機”Prophet-5”をよく再現できてますね。
特にあの独特の「アナログ」感を感じるサウンドがすばらしいです。
Prophet-5を再現したシンセなら間違いなくトップ、、、1位と言っても過言ではありません。
Prophet-5は大好きなシンセなので、このモデリングとうだけでちょっとひいき目で見てしまいそうで怖いですが、、、本当によくできています。
アナログシンセの評価ポイントは「アナログ」感をどれだけ再現できているかどうかです。
その点は間違いなくバッチリですね!
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POSEIDON
「オーディオ解析型シンセサイザー」という、あまり聞きなれないスタイルのシンセです。
どことなく懐かしい雰囲気もあり、なんだか説明しがたい攻撃的な音も出せるシンセです。
デモでは今まで聴いたことがないFX的な音もたくさん聴けたので、ひょっとしたら使い方によってはかなり面白いシンセかもしれません。
曲作りより効果音で活躍しそうな感じでもあるので、ちょっと興味がわきました。
ぜひデモを聴いてみてくださいね。
不思議な感覚になれると思います。
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Avenger
この音源は持っていないのですが、デモを聞く限り「これぞ正統派シンセ!」という印象がありました。
正統派サウンドが好きな人にはたまらないかもしれませんね!
拡張音源もあるのでかなり楽しめそうです。
シンセエンジンも正統派なので、効果音製作にも相性が良さそうです。
ややNEXUSと、音色の毛色や音源追加システムが似ているかなと言う印象もあったので、NEXUSが好きな人はぜひデモを聴いてみてくださいね。
デモ音源
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まとめ
こんなにもたくさんよいソフトシンセがリリースされているんですね。
全部使ってみたくなります笑
ソフトシンセ以外にも、ピアノ、エレビ、ギターやベース、オーケストラ系など、それぞれのジャンルでオススメ音源をリサーチしてみました。
もしよかったら、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。