楽曲のクオリティをあげるには、絶対に良い音源が必須です。
今回は、そんなクオリティアップを図りたい皆さんのために、とても手軽にクオリティをアップさせることができる”マルチ音源”を紹介したいと思います。
マルチ音源とは、それを一つ買えば、ギター、ベース、ドラム、またはオーケストラ系まであらゆる音源がワンセットになった便利な音源です。
それぞれの楽器一つずつ集めるのはとてつもない金額がかかるので、手ごろな予算で一通り集めたい最高の味方となってくれるでしょう。
おすすめマルチ音源 一覧
音源名 | メーカー | リリース日 |
KOMPLETE 13 | Native Instruments | |
SampleTank 4 | IK MULTIMEDIA | |
Absolute 4 | STEINBERG | |
Quantum Leap Goliath | EAST WEST | |
RIG / URBAN WORKSTATION | BIG FISH AUDIO | 2015年7月 |
おすすめマルチ音源
KOMPLETE 13
Native Instrumentsからリリースされている、定番中の定番のマルチ音源で、アマチュアからガチプロまで幅広く支持されている人気シリーズです。
もちろん僕もガッツリ使っていますよ。
美しい響きのピアノや、アンサンブルからソロまでそろった表現力の高い金管・弦楽器系や、アツい表現ができるティンパニなどのオケ系打楽器といった生楽器の完成度がすばらしいです。
もちろんそれだけでなく、シンセ系も充実していて、ブっとく個性的な人気シンセ「MASSIVE」や幾何学的パッドが印象的な「Absynth」まで、まさにマルチ音源として最高クラスのクオリティを誇っています。
また、弦楽器やエフェクトドラム系のハイクオリティなデータを、まるでループのように使えるライブラリもあり、クリエーター心をくすぐる個性的な音源も多数入っていますよ。
これ以外にもドラムやパーカッションループ、さらにはエスニック系も多数入っていますので、これがあれば最高の作曲環境が手に入ることは間違いありません。
今回のシリーズでは、収録されている音源やエフェクトの数によって、価格帯が違う4種類のラインナップが用意されていますよ。
■KOMPLETE13の4つのラインナップ
- KOMPLETE13 SELECT
- KOMPLETE13
- KOMPLETE13 ULTIMATE
- KOMPLETE13 Collectors Edition
ですが、4つもラインナップがあったらどれを選んだらよいか困りますよね><
今回のラインナップは、廉価版のKOMPLETE13 SELECTを購入すれば、「KOMPLETE13」や「KOMPLETE13 ULTIMATE」や「KOMPLETE13Collectors Edition」の上位モデルにすぐにアップグレードすることが可能です。
もし、買いたいけどいきなり上位版を買うのはちょっとリスクが、、、と思う人は、「KOMPLETE13 SELECT」をまず買ってみて、どんな音かを確認してみることをおすすめします。
4つのラインナップ比較
KOMPLETE13 SELECT |
KOMPLETE13 | KOMPLETE13 ULTIMATE |
KOMPLETE13 Collectors Edition |
|
プラグイン数 | 14 | 52 | 101 | 101 |
Expansions数 | 3 | 10 | 20 | 50 |
サウンドの数 | 7000以上 | 25000以上 | 45000以上 | 90000以上 |
容量 | 約45GB | 約220GB | 約600GB | 約900GB |
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IK MULTIMEDIA/ SampleTank 4
老舗メーカーのIK MULTIMEDIAからリリースされている「SampleTank」です。
ライブラリ数によって、3つの価格帯が用意されています。
■SampleTankの3つのラインナップ
- SampleTank 4 SE
- SampleTank 4
- SampleTank 4 MAX
この音源は、膨大なライブラリ数があるにもかかわらず処理速度が高くサクサクで、ソフト自体もも使いやすいのが特徴で、自分の思った音をすぐに表現することに向いています。
しかも、値段もかなりリーズナブルなところがいいですよね。
KOMPLETE13に比べてかなり安価となっています。
ですが、他の音源のように飛びぬけてすばらしい音がある、、、というよりは、平均的に使える音が満遍なく入っているというイメージです。
なので、いろんな音源を使って幅広いジャンルの楽曲を作りたいという初心者の方にはベストな選択となってくれることでしょう。
3つのラインナップ比較
SampleTank 4 SE |
SampleTank 4 |
SampleTank 4 MAX |
|
ライブラリ数 | 2000種類 | 6000種類 | 8000種類 |
容量 | 約30GB | 約100GB | 約250GB |
備考 | ※ダウンロード 販売のみ |
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STEINBERG / Absolute 4
DAWソフト「Cubase」シリーズを開発するSteinberg社が開発しているマルチ音源で、人気の「HALion」を基軸に、Steingergの高品位音源12種類がバンドルされています。
全部バラバラに購入すると10万を遥かに超えててしまうので、半額以下で買えるこのバンドルはめちゃお得な音源です。
■Absolute3に含まれる音源
- HALion
- HALion Symphonic Orchestra
- The Grand
- Groove Agent
- Dary Planetなど12種類
生っぽいピアノやオーケストラ楽器も良い質感で、ブラス系もハリの良い存在感がある音質なので、太い楽曲であっても抜けてくるので使いやすいですよ。
また、シンセサイザーも現代風のEDMにも対応できる音もたくさんあり、マルチ音源として十分な性能を発揮してくれそうです。
また、Absolute3の強みは、同じメーカーであるCubaseとの連携に優れているところです。
Cubaseユーザーならこの音源も十分おすすめできますね!
2つのラインナップ比較
Absolute 4 | HALion 6 | |
プリセット数 | 確認中 | 3,400以上 |
容量 | 約100GB | 約30GB |
備考 | 2019年1月リリース |
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Quantum Leap Goliath
超ハイクオリティな音源をリリーズしてきたQuantum Leapシリーズのマルチ音源です。
このシリーズは1種類しかないので、他の音源と比べてとてもわかりやすいところがいいですね。
ギター、ピアノ、オーケストラ、シンセ、打楽器、コーラスなど欲しいものは一通り揃っているだけでなく、クオリティも十分すぎるほど高いですね。
そしてこの音源の最もすばらしいところは、、、マルチ音源にしては値段がトップレベルに安くなっています。
初心者の方が、めちゃクオリティの高いマルチ音源を探しているなら、超おすすめできる音源です。・
価格をチェック
RIG / URBAN WORKSTATION / BOX
この音源は、ギター・ベース・ドラム・シンセ・ブラス・ストリングス等といったマルチに収録されていながら、珍しくジャンルを限定されたサウンドとなっており、
都会的で洗練されたサウンドは、オシャレ系のHipHopやR&Bに最適な音源ですよ。
もしこのジャンルを中心に楽曲制作をしたいなら、この音源からDTMを始めても良いでしょう。
アーバンミュージックに興味があったらぜひおすすめします。
何と言っても、価格が安いところが初心者には最高ですね。
デモ音源をチェック
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結局、どのマルチ音源がいいの?
では、この3つ個性豊かな音源で迷っている方に、それぞれのポイントにおいて、どの音源が良いかを選ぶコツをお教えしたいと思います。
幅広いジャンルの音楽を作りたい人
その時思い立った音楽をすばやく形にしたい、もしくは、やりたい音楽の幅が広すぎるから、いろんな音をジャンルにこだわらず満遍なくほしいという人にはこれです。
もし、ゲームサウンドのように幅広い音楽ジャンルを求められる音楽を作りたいのなら、まずはSampletankシリーズからはじめても良いかもしれません。
オーケストラ系、バンド系、どんなジャンルでも70点以上の音源セットを即座に作ることができますよ。
値段がかなりリーズナブルな分、それぞれの音のクオリティはKOMPLETEほどではありませんが、とにかくたくさんのライブラリがあるので、初めてのマルチ音源を使ってみたい人にはおすすめです。
もちろん、プロでも使っている人がいるくらいなので、音質も十分優秀ですよ。
とにかくクオリティ重視な方
最終的な楽曲のクオリティを出したい方は、間違いなくコレです。
個性的な音源がたくさんあって、想像通り、いや、想像を超えた音を出すことができます。
Sample Tankほどライブラリの幅は広くありませんが、個性的過ぎるシンセのクオリティは、他のマルチ音源には全く追随を許さない音を手に入れることができます。
僕も、仕事ではどこかで1音源以上は絶対に使っていますね。
弦楽器系や管楽器も、アンサンブル系やソロ系まで入っているので、細かなニュアンスも抜群に表現することができます。
Sample Tankより価格が高い分、ちゃんとmidiを丹念に入力してあげれば、それにちゃんと対応してくれるので、完成度がものすごく高いな、、、と感じるマルチ音源です。
100点に近い音楽を目指したいなら、KOMPLETEを選ぶ方が良いと思います。
まとめ
やはりマルチ音源って、一気にライブラリが増えるのでテンションが上がりますよね。
僕もメインで使っているKOMPLETE 13がアップデートされるごとにワクワクが止まりません。
今回の3つの音源は、どれもすばらしくて、ちゃんと太い音が鳴るものばかりです。
ちゃんとした音でないと、しっかりした芯のあるミックスにすることはほぼ不可能なので、思ったとおりの音楽を作りたい人は、まずこの3つのどれかから始めることをおすすめします。
音源からインスピレーションされる音楽を楽しんでみませんか?