BTOノートパソコンがDTMで使えるかガチレビュー【マウスコンピューターDAIV】

こんにちは。

SAKURAIです。

またまた、実際に楽曲を作りながらBTOパソコンのレビューをしていきたいと思います。

今回は、マウスコンピューターのノート「DAIV R4」を使わせていただきました。

さて、「DAIV R4」は、DTMパソコンとしてどれだけパフォーマンスを発揮してくれるか楽しみですね!

このシリーズは、コスパ重視型なので、このパソコンで問題なければ上位機種ならもっといろんな作業を同時に快適にできると思います。

そして最後には、DAIV R4を使ってでき上がったデモ楽曲も公開したいと思います。

「DAIV R4」はこんなスペックです

基本スペック
OS Windows10 Home 64bit
液晶 14型
CPU Core i7
メモリ 16GB
グラフィックス Geforce RTX3050LaptopGPU
SSD 512GB NVMe対応

実際に使ってみた感想

まず、作曲の前に「DAIV R4」を触ってみた感想ですが、画面はとてもキレイで良い感じですね!

起動速度もほんの数十秒と早く、各種ソフトもサクサク起動するのでストレス無く使うことができそうです。

キーボードのタッチもやわらかくて使いやすく、基本的な性能は全く問題はなさそうでした。

では次に、DTM用ノートパソコンとして使えるかをシビアに見ていきたいと思います。

実は、DTM用ノートパソコンで最も重要なのは、パソコン自身がどれくらい大きな”ノイズ”量を出しているかというところなんです。

なぜなら、ノートパソコンは、デスクトップと違ってノイズ源がすぐ近くにあるのでミックスなどでとても邪魔な音になるからですね。

ほぼすべてのノートパソコンの”ファン”の音は、必ず中音から中低音の作曲に邪魔になる帯域のノイズが出ています。

DAIV R4を確認したところ、多少ノイズは出ていますが、作曲してても特に気にならないほどでしたので、特に問題にはならなそうなレベルだと思います。

また、ハードディスクもほぼ無音のSSDなのでこちらは問題ありません。

なのでファーストインプレッションは、DTMでも十分使えそうな印象を持ちました。

作曲しながらの検証が楽しみですね!

ちなみに、上画像が自宅にて撮影したDAIVのノートパソコンです。

実際に見ると重厚感があってめちゃカッコいいですよ!

Core i7は快適か?

今までずっとデスクトップのi7を使ってきたのですが、今回は初めてノートのi7を使うのでどのくらい快適につけえるのか、、、ちょっと気になるところです。

以前、DTMや作曲をしている方200人に、使用するCPUと快適度のアンケートをとったところ、下記のような結果となっていました。

このように一般的なi7のノートでは、「快適」が56%、「普通(問題なし)」が37%とまずまずの結果でしたが、DAIVはどのくらいの性能を見せてくれるか楽しみなところです。

では、このアンケート結果を踏まえつつ、早速曲作りをしながら検証へと入っていきましょう!

こんな環境で作曲をしてみました

※画像はイメージです

今回は、下記の2曲を作ってみようと思います。

  1. フルオーケストラの楽曲
  2. 打ち込みギターのロック系楽曲

なぜこの2ジャンルを選んだのかというと、下記の2点を検証したいと思ったからです。

1.オーケストラ楽曲では、サンプリングのVST音源はメモリを食うので、どのくらいメモリに負担がかかるのかを見たいと思います。

大規模な楽曲制作に使う音源を、すべて読み込めるかどうかもポイントですね。

2.ギター系楽曲では、ピットベンドやモジュレーションなどの細かすぎるコントロールチェンジをmidiで入力した時、Core i7のCPUがどのくらい処理してくれるのか、どのくらい負荷がかかるのかを見たいと思います。

結構過酷な制作環境ですね笑

使用する音源

オーケストラ楽曲は特に、生っぽさを表現するにはたくさんの奏法を使う必要があります。

今回は、仕事でも愛用しているフルオーケストラ楽曲「Hollywood Orchestra」シリーズの弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器をすべて使用します。

ギターは「V-metal」、ベースは「Trilogy」、オルガンはKonkakt添付のもの、ドラムはオリジナル音源を使用しています。

大規模な楽曲を作るのには、最低でもこれだけの音を読み込む必要があります。

仕事ではもっと読み込むのですが、ノートパソコンなのでやや抑え目といったところでしょうか。

読み込んだ音源
種類 楽器名 使用した奏法
弦楽器
  • バイオリン
  • ビオラ
  • チェロ
  • コントラバス
レガート
スタッカート&スピッカート
スピッカート
トリル&トレモロ
特殊奏法
金管楽器
  • トランペット
  • ホルン
  • トロンボーン
  • バストロ
  • チューバ
レガート
スタッカート
スピッカート
特殊奏法
その他
木管楽器
  • フルート
  • クラリネット
  • オーボエ
レガート
スタッカート
スピッカート
トリル
その他
打楽器
  • トライアングル
  • シンバル
  • スネア
  • グランカッサ
  • シロフォン
  • グロッケン
各楽器によります
合唱
  • 男声
  • 女声
アタック(強)
アタック(弱)
その他
  • ギター
  • ベース
  • オルガン
  • ドラム

使用するオーディオインターフェース

今回は、パソコンの性能がより知りたいので、メインのオーディオインターフェース「FireFace800」にはお休みをしてもらいました。

ちょっと古いですが、久々にRolandのUA-1Gを使ってみました。

小さいですが、結構活躍してくれたオーディオインターフェースです。

作曲してみた感想

では、実際に作曲してみた感想をまとめていきたいと思います。

良かったところも、困ったところもありました。

メモリの使用率は?

※画像はイメージです

まず、オーケストラなどの音源の読み込みです。

これができないと始まりませんね!

先程あげたオーケストラ系の音源などの一覧ですが、結構な量でしたが見事に全て読み込むことができました。

すべての読み込みに3~4分と少し時間がかかりましたが、第一段階はクリアですね!

ですが、ブラウザなど複数の他のソフトなどを立ち上げた状態で読み込むと、下記のようにメモリが足りないというメッセージが出てきました。

今回のHollywoodシリーズのように、ものすごく容量を食う音源を使う時は、必要でないソフトはすべて落としておいてくださいね!

もし、どうしても他のソフトを立ち上げておきたい場合は、メモリを32GBに増設するなどの工夫が必要になると思います。

ですが、普通にDTMをする分には16GBあれば全く問題はありません

CPUの負担は?

弦楽器やギターを生っぽくするには、コントロールチェンジ(CC)をかなり細かく設定しなければなりません。

上記画像はほんの一部ですよ。

特に、弦楽器ではエクスプレッション&モジュレーションが命で、ギターはピッチベンドが命ですね。

今回、普段仕事でするくらいものすごく細かく設定しながら作曲したのですが、、、全く問題ありませんでした。

ですが、3本ほど同時に鳴らした時、ピッチベンドのデータが密集すると1秒ほどガタつく(処理落ちしてテンポが遅くなる)箇所がありました。

プロがガチガチに入力した鬼のアーティキュレーションではたまに厳しい時もありますが、普段は全く問題ありませんでした。

ガタついた箇所は、ピッチベンドのデータの間隔を少し間引きしたりすればキレイになってくれましたよ。

同じデータで、私が使用しいているデスクトップのCore i7では特に問題ありませんでしたので、このあたりがデスクトップとノートの性能の分かれ目なのかもしれませんね。

ノートPCの「Core i7」のCPUは、普通にDTMをする分には十分なパフォーマンスは持っていいますよ。

こんな楽曲ができあがりました

それでは、今回作ってみた楽曲を公開させてもらいますね!

もちろん著作権は放棄していないですよ笑

オーケストラ楽曲

どこまでも広がるRPG的な雄大な大地と空をイメージしています。

これから何かが始まるオープニング的な扉を感じてもらえれば幸いです。

ギター系楽曲

ロック系のギターの打ち込みの難易度はかなり高いですが、、、何とかがんばってみました。

ライブ感を感じていただければ幸いです。

まとめ

今回、2曲を作ってみた結果、「DAIV R4」では快適に作業ができました。

やはり「快適」が56%もの回答があった「Core i7」のCPUだけありますね。

さすが、BTO界でトップクラスの人気を誇るマウスコンピューターだけあります(ゴマスリ笑)

今回の結果から、「DAIV R4」はDTMに向いているかどうかという検証ですが、十分「向いている」と言えるでしょう。

全く問題ありません。

では最後に、今回使用した高性能PCの「DAIV R4」と、リーズナブルにDTMを楽しめる「Mouse K5」の2つを最後に紹介したいと思います。

Mouse K5は約10万ちょっとなので、もし予算がない時は「Mouse K5」の方を選んでも問題ありません。

おすすめパソコン① DAIV R4-I7G50WT-A

モニタ 15.6型フルHDノングレア
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core i7
メモリ 16GB
SSD 512GB NVMe対応
グラフィックス Geforce RTX3050LaptopGPU

では最後に、今回の検証結果からおすすめパソコンを紹介したいと思います。

今回くらいの楽曲なら、余裕すぎるほど快適に作業をすることができますよ。

もし音源をたくさん使いたいなら、ハードディスクをさらに大容量にカスタマイズしておけばより快適に作業ができそうです。

ノートとしてはグラフィック処理能力もかなり高性能なので、DTM以外にも高性能ゲームや動画編集でも十分に活躍してくれますよ。

相当使えるすばらしいノートパソコンです。

おすすめパソコン② Mouse K5-I7GM5BK-A

モニタ 15.6型液晶(ノングレア)
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Core i7
メモリ 16GB
SSD 512GB
グラフィックス GeForce MX550

このシリーズは、高性能CPU”Core i7”が搭載されているにもかかわらず、とてもリーズナブルに手に入れることができる人気のノートパソコンです。

「DAIV R4」より少しグラフィック処理の能力は落ちますが、超高性能ゲームや映像編集などをバリバリなほどしたいわけではないのでしたらほぼ関係ありません!

抜群のコスパで、ノートなので外に持ち出せるため、リーズナブルになるメリットはとても大きいです。

CPUは全く問題が無いですが、もしオーケストラなど大容量音源を使いたい方は、SSDハードディスクを1TBあたりまでカスタマイズしておけばより快適に作業できそうです。

本格的にDTMを勉強したいなら「DAIV R4」や「DAIV Z4」、リーズナブルにまずDTMを楽しみたいなら「Mouse K5」をオススメします。

ぜひ、あなたも快適なDTMができるパソコンを手に入れてくださいね!