みなさんこんにちは。
生徒に講義していると、DTMとDAWとmidiってどう違うの?っていう質問がとても多いです。
パソコンで楽曲を作っている人でも、明確な差がわからず言葉を使っている人も少なからずいるようです。
ですが、、、DTMをしたことがある人なら、必ずこの3つは使っています。
今回は、この3つの違いを明確にしていきたいと思います。
それぞれの言葉の違い
では、この3つの意味についてそれぞれ詳しく解説していきたいと思います。
DTMとは?
DTMとは「Desk Top Music」の略で、直訳すると「机の上で音楽をすること」という意味になります。
つまり、自宅の机の上と言った、日常一般的なところで行うパソコンを使った音楽活動を総称して言われる言葉です。
プロの作曲家もパソコンを使って音楽をしているので、それもDTMと言うのかというと、、、またそういうわけではありません。
厳密ではありませんが、基本的なDTMのポイントは定義は3つです。
- 家庭など一般的な場所で行う
- パソコンを使う
- アマチュア音楽家の要素が強い
なので、音楽スタジオといった、プロの人たちが使っている場所での意味合いは含まれていません。
また、シンセサイザー本体等に音符を入力して自動演奏されるものに関しては、パソコンを使っていないのでDTMとは言いません。
つまり「DTM」とは、アマチュア音楽家が、自宅で趣味的に音楽を楽しむといったニュアンスが強い言葉とういことになります。
また、DTMをするために、パソコン、オーディオインターフェース、モニター、ケーブル、DAWといったさまざまな機械が必要になります。
初期投資に少し費用が必要な”趣味”と思ってくださいね。
DAWとは?
DAWとは「Digital Audio Workstation」の略で、実際に音楽を作るソフトのことを指します。
音符情報を入力して音を重ねて楽曲を作っていく「シーケンサー」部分と、waveデータなどの波形を並べて音楽やサウンド作品を作っていく「オーディオ」部分からなる、楽曲制作ソフトの総称で、DTMをするための中心となるソフトです。
■DAWの基本的な性能
- シーケンサー
- オーディオ
DAWによって、シーケンサー部分で作った楽曲データと、マイクでレコーディングした歌を混ぜ合わせたり、1つのソフトでさまざまな音楽制作のスタイルを構築できるようになります。
「楽曲制作&作曲ソフト」=「DAW」という認識で問題ありません。
数年前は、シーケンサー部分がメインで、楽曲制作用のソフトは「シーケンサー」と呼ばれていました。
オーディオ機能は、まだ全然実用的とは言えないモノでした。
ですがここ数年で、オーディオ機能が急激に強化され、現在のDAWと呼ばれるようになりました。
今やもう、シーケンサーよりオーディオ機能の方が花形といっても過言ではありません。
技術の進歩によって名前が変わっていったのですね。
midiとは?
midiとは「Musical Instruments Digital Interface」の略で、音符などの情報を記録するデータです。
DAWの中に含まれる「シーケンサー」と呼ばれる部分で使われる情報で、人間が打ちこんだ音符データと、シンセなどの音源との架け橋となって、さまざまな音楽表現をするために使われます。
midiデータに実際に記録されているものは、音の高さ、長さ、音色、音の表現方法などであり、waveやmp3と違い、波形のような音そのもののデータは入っていません。
日常的なもので言うと、CDといった音を記録したものではなく、楽譜のように音符情報を扱っているイメージが近いです。
楽譜って、それだけで音が鳴るわけではありませんよね。
楽譜を見て、人間が指を動かしてはじめて音が鳴ります。
つまりmidiとは、楽譜のように音を鳴らすための設計図をデータ化したものといってよいでしょう。
そしてその設計図が音源側に送られることによって、音源はどんな音を実際に発声すれば良いのかがわかるので、自分が入力した音符のとおりに音を鳴らしてくれます。
なので、キーの上げ下げがとても簡単に行うことができるので、カラオケにもmidiデータが使われていますよ。
それぞれの言葉の相関図
では次に、3つの言葉の相関図を図にまとめたいと思います。
まず言葉で表すと、DTMという大きな枠組みがあって、DTMをするために必要なソフトがDAW、そして、DAWの中で使われている技術がmidiです。
つまり、「野球」でたとえるとこのようになります。
■DAWの基本的な性能
- DTM=プロ野球
- DAW=球団
- midi=ルール
「プロ野球(DTM)」という大きな枠組みの中の一つに、阪神や巨人といった「球団(DAW)」が、「ルール(midi)」に沿って野球をしているということですね。
そしてルールにそって野球をすることによって生まれた「試合」や「記録」が、みんなが作っている「音楽」という位置づけになると思います。
このようにイメージしてもらえれば基本的には問題ありません。
そして、ちょっとわかりにくい方のために、図でもまとめておきたいと思います。
まとめ
今回は、この3つの言葉についてイメージすることができましたでしょうか?
これ以外にも、DTMにはややこしい言葉がたくさん出てきます。
まずはざっくり出かまいませんので、言葉意味を把握しておいた方がDTMをする上で圧倒的に有利になります。
当サイトでは、用語集を作っていますので、もしよければこちらも併せて確認しておいてくださいね。
- DTM用語集