需要が多いながらも、その需要を満たすパソコンが意外に少ないのが「静音性」が高いパソコンです。
特にノートパソコンでは、年々その需要が高まっており、静かな場所での作業や、DTMなどの音を扱う作業には静かなパソコンは必須です。
では、なぜパソコンから音がするかというと、こんなにも騒音の原因となるファンがたくさんついてるからですね。
- パソコンケース
- CPUクーラー
- 電源ケース
- グラフィックカード
一昔前は、高負荷時にはまるで掃除機をかけたような音がしていた時代もありましたが、今はその頃に比べると多少は静かになりました。
ですが、今でも高負荷時にはそれなりの音がするパソコンがほとんどです。
音が邪魔になると、集中力がそがれるだけでなく、DTMのミックス作業ではファンの音とかぶる帯域の音は一切調整できません。
やっぱり、、、静かなパソコンは魅力ですよね。
今回は、そういう静かなパソコンを探している方のために、音に対して徹底的に対策が施されたパソコンを紹介したいと思います。
静かなデスクトップパソコン 4選
BTOパソコンメーカーのサイコムの「Silent Master NEO」シリーズが革命を起こしました。
このシリーズはもう、静かなパソコンの代名詞となっていくのではないかと思えるほどのクオリティです。
高負荷時の音って、どんなパソコンでもそれなりに音が出るのですが、このシリーズではなんと、、、たったの「31db」を実現しました。
31dbって言われてもピンと来ないかもしれないので、例えで言うと「鉛筆で字を書く音」くらいです。
もしくは数メートル先のささやき声程度です。
ちなみにアイドル時はもっと静かで「23db」です。
23dbがどれだけ小さな音かというと、少し遠いところで息を吹いた時くらいの音です。
もしくは、遠くで木の葉がこすれあう程度の音です。
もうそんなの、、、気になることなんてありませんね笑
私が知る限り、最も静かなパソコンです。
パソコンは、「静音」の時代から「無音」の時代へと進化するかもしれません。
そんな夢のような静けさを実現しようとする画期的なパソコンメーカー”VSPEC”が掲げる静音パソコンの新ブランド、「ハーキュリーズ」があまりにもすばらしいです。
どのように無音化するのかというと、最も大きな音が出る「冷却ファン」を取っ払ってしまうという方法です。
この画像にあるように、カスタマイズ画面では、冷却ファンを使わずに冷却する「ファンレス」タイプのパーツを選べるようになっています。
コレによって、DTMに最適な静音、、、いや、無音に近いパソコンが手に入ることとなりました。
実際には、他のパーツの影響もあり完全無音ではないかもしれませんが、かなり静音化されたパソコンです。
このパソコンの詳細をチェックするには、上記画像にある赤〇の「静音&無音PC」のところをクリックしてみてくださいね。
静音PCの”ハーキュリーズ”ブランドのサイトへ移行しますよ。
ぜひ一度公式ページを覗いてみてくださいね。
SEVENから新製品が登場しました!
それもとても静かなパソコンです。
内部に吸音材が張られた静音仕様のPCケースだけでもかなり音を抑えることができるのですが、さらに水冷CPUクーラーを搭載した静音モデルとなっていますよ。
PCスペックもかなり高いものが多く、DTMだけでなく、ゲームやちょっとした映像編集などでも十分な活躍をしてくれそうですね。
なんとSEVENの公式HP内のそれぞれのパソコンの詳細ページで、上記のようにさまざなな特徴を5段階評価されたものが掲載されています。
SEVENのPCの静音性がどれだけのものであるかは、赤〇内のところにある”静音PC”の欄で評価をチェックすることができるので、大きな目安にすることができますよ。
こういったSEVENのサービスはとても良心的ですね!
みんさんも、SEVENのパソコンでより良い環境で楽しめるDTMライフをゲットしてくださいね!
静かなノートパソコン 4選
デスクトップパソコンに比べ、静音しにくいのがノートパソコンです。
ノートの本体に組み込むためにパーツを小型化しないといけないだけでなく、静音まで同時に達成するのは、、、技術的にかなり難しいようです。
構造上、デスクトップに比べノートの方が耳がパソコン本体に圧倒的に近く、ファンなどによる放熱時の音には気になってしまう人は多いはずです。
各BTOパソコンメーカーにそれぞれに静音性能についてアンケートを取ってみても、デスクトップは自信にあふれた回答が返ってくるものの、ノートパソコンに関しては、、、どこも申し合わせたように口をふさいでしまう状況です。
やはり、ノートの性能を上げるということは、静音は基本的に後に回される、、、ということなのかもしれません。
ですがそんな中、より静かなノートパソコンを見つけることに成功しました。
もちろんデスクトップのように圧倒的な静音性は難しいですが、私の体感や性能的に静かなものをピックアップしてみたいと思います。
ノートパソコンの中には、パソコン内の設定で音の調整ができる機能を持ったものがあります。
それがVAIOシリーズで、”VAIO設定(VAIO Control Center)”の中の”CPUとファン”という項目の中に「静かさ優先」というモードが用意されています。
これを選択すると、CPUのパフォーマンスを抑制することによって、ファンの回転速度を下げて音を小さくすることができます。
サクサク作業をしたい時はCPU速度を上げ、静音性が必要な時はCPU速度を下げるなど、状況に応じてファンの音量をコントロールできるのはとても嬉しい機能ですね。
また、購入時にスペックを一部カスタマイズができてしまうという、至れり尽くせりのノートパソコンとなっていますよ。
VAIOシリーズ
まずは、FUJITSUのLOOXです。
このシリーズはファンを使わない冷却構造なので、他のノートに比べかなり高い静音性を実現することができます。
windows11はもちろんのこと、Core i7とCore i5を搭載した13.3型モニタのノートパソコンなのでDTMなどのクリエイティブブな作業でも全く問題なく楽しめます。
タブレットのように本体とキーボードを分離して使ったり、もちろん通常のノートパソコンのように使ったりもでき、利便性は抜群に高いです。
また、薄さ7.2mmで、重量が599gと世界最軽量クラスなので、常に持ち運びをする方にとっては最強のパートナーとなってくれることは間違いありません。
しかも、このスペックと軽量さでこの価格帯はちょっと考えられないレベルなので、ぜひ公式サイトでチェックしてみてくださいね。
もちろんCPUやストレージはカスタマイズ可能なので、個人的に超おすすめモデルです。
FUJITSU LOOX
11.6型の小型モニタなので、モバイルPCとしてとても便利なノートパソコンです、冷却ファンが無いのでまったくファンの音がしません。
静かな場所での作業では最高のパフォーマンスを発揮してくれますよ。
CPUがCeleronなので、DTMなどのクリエイティブ用パソコンとしてはややパワー不足ですが、本体価格が5万弱という圧倒的なコスパと静音性はとてつもないメリットです。
クリエイティブ用でも入門用などならちょうど良いかもしれませんね。
持ち運び重視の方には最高なので、ぜひ検討してみてくださいね。
ASUS E210
市場で高い支持を得ている高性能パソコンをリリースしているマウスコンピューターのG-Tuneシリーズから、ついに超静音設計のノートパソコンが登場しました。
CPUもCore i9、メモリも32Gも搭載されている超が付くほどの高性能パソコンなのですが、なんとわずか40デシベルという、図書館内程度の微小な音量にまで抑えてしまったとんでもないノートパソコンです。
主にこのパソコンの用途はゲームで、静かな環境が求められるサウンドの良いゲームでは最高のパフォーマンスを発揮してくれそうです。
あまりに高性能な分、価格もやや高くはなっているので、購入時にスペックをカスタマイズができるので予算に合わせて最高の静音マシンを手に入れてくださいね。
G-Tune H5-LC
静音性の高いノートパソコンにする方法
今回のように、静音性の高いノートパソコンはかなり数が限られています。
ですが、元パソコン関係商社マンとして、経験のすべてを結集して、ノートパソコンを静かに使うコツをまとめてみました。
もちろんすべてが有効とは言えませんが、あなたの環境によっては抜群の効果がある可能性はあります。
ハードディスクをSSDに変更する
最も効果的な方法は、ハードディスクをSSDにする方法です。
従来のハードディスクは、シーク時にそれなりに音がしましたが、SSDはほぼ無音なのでかなり大きな効果が期待できます。
ですが最近は、デフォルトでSSDになっているパソコンも多いので、まずは今使っているパソコンがどちらなのか確認しておきましょう。
外付け冷却装置を使ってみる
ノートパソコンの下に敷く、追加の冷却ファンを使うことによってパソコンの温度を下げることができます。
ノートパソコン内部の温度が下がれば、ファンが高速で回る回数や時間を抑えることができるので、かなり静音できる可能性があります。
外付け冷却ファンもほとんどが20db前後というほぼ音がしないものが多いので、試してみる価値はありますよ。
一度検討してみてくださいね。
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ファンの速度をコントロールする
BIOSなどの設定で、ファンの速度などをコントロールすることが可能です。
つまり、ファンの回転数を遅くすることによってノートを静音化することはできます。
ですがその分、パソコン内が高温になってくると故障などの原因となるので、使いどころとしてはミックスのほんの一時的な使い方のみになるかもしれません。
かなりパソコンに詳しい上級者の方以外にはあまりおすすめはできないですが、一応方法論の一つとしてご紹介させていただきます。
また、「tpfancontrol」などのソフトを使って冷却ファンの回転数などを調整することも可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各メーカーが、ここまで「静音」にこだわっていることに感動しました。
DTMには最高ですよね。
ですが最後に一つだけ注意点をまとめておきます。
DTM用パソコンのスペックですが、最低、この条件くらいはあった方が良いと思うものをまとめたので、静音パソコンをカスタマイズするときの目安にしておいてくださいね。
■DTMが快適にできるスペック(目安)
- Core i5以上
- メモリ16GB以上
- SSD HD500GB以上
- モニタは広め
みなさんの選ぶパソコンが、すばらしいDTMライフにつながることを祈っています!